自分の中にリスペクトを持つ。

鬼瓦とは、魔除けとして屋根に設置される主に鬼の顔の形をした瓦のことです。

“鬼瓦”と聞くと、手塚治さんの「火の鳥」の我王の話を思い出します。

不幸な生い立ちであった我王は悪行を繰り返していました。
そんな中、ある日一人の美しい女性と出会います。
その後、いろいろあって仏師の才能を開花させた我王は、まるで命が宿っているかのような彫り物を次々と作り上げていきます。

我王の彫り物は、人々にとても有難がられました。

ネタバレになってしまうのでこれ以上詳しくは言えませんが、私はそんな我王が一心不乱に土を捏ねたり、恐ろしい形相の鬼瓦を作ったりするシーンが大好きで、とても印象に残っています。

我王は恐らく、繊細だったのでしょう。
人を傷つけてしまう人というのは、時として人よりもとても敏感だったりすると思います。

また過去と同じように、傷つけられてしまったらどうしよう。
世の名の人は誰も自分に優しくしてくれないのではないか、と思うと、繊細な心を隠して、自分の心を鬼にして鎧を纏ってしまうのかもしれません。

本当はとてもきれいで美しい心の持ち主なのに。
空に浮かぶシャボン玉のように、美しいと思うものはとても繊細な作りをしていて、少し指先が触れるだけで弾けて消えてしまうのかもしれません。

また、繊細な人は自分の罪の意識にとても敏感だと思います。
相手が覚えていなくても「この前あんなひどいことを言ってしまった」「相手が望んでないことをしてしまった」「きちんと謝らなければ」と罪悪感で自分を苦しめてしまいます。

最近は、割れないシャボン玉というものもあるみたいですね。
割れなければ、うっかり壊してしまう心配もないので、安心できますね。
しかし、割れて消えてなくなるからこその美しさもあると思います。

そろそろ満開になる桜も同じですね。
桜には儚い美しさがあるからこそ、人々はそこに惹きつけられます。
桜でなくても、目で見た景色をそのままの美しさで写真に収めるには、なかなか難しかったりテクニックが必要ですよね。

我王の作品も同じだと思っています。

我王は自らの気持ちをそのまま土にぶつけて捏ねます。
加工をしていないありのままの気持ちを土にぶつけます。

我王のありのままの気持ちは、決して美しいと言えるようなものではないかもしれません。
なぜならそれは、憎しみであったり恨みであったり、後悔であったり。
我王の中で渦巻いている誰にも処理できない苦しみは、我王自身は醜いものだと思っていたかもしれません。

一方で我王の対戦相手の茜丸は、一つの作品にじっくりと向き合い精巧に作り上げていく仏師だと、私は感じました。
感情よりも精密さ、技術、そして目に見える形あるものをいかに本物に違わず美しく表現するか。

どちらも美しい作品には違いないです。

どちらの生き方も尊重しながら、自分を責めずに生きていきましょう。
どんな生き方であれ、人は生きているだけで美しいです。

人の本音は、あなたを責めることはありません。
もし、あなたに冷たい態度を取る人がいれば、その人はあなたのことではなく自分自身を責めているかもしれません。

自分を責めてしまって苦しい時、「こんな自分なんか」と思わずにお話にきてくださいね。
あなたが誰かの役に立たずとも、そこに笑顔でいてくれるだけで、まわりの人も幸せを感じてくれるはずです。

占いは自分を知るためのツールであり、他者との考え方の違いを認識するツールだと思っています。
お互いの「違い」「異文化」が分かれば、自分を責めることも、その違いに悩んで苦しくなることもなくなります。

「違い」を占いという手法で客観的に知ることで、相手の考えや態度をリスペクトでき、また自分らしさというところに誇りを持てるでしょう。

「自分を知る」「相手の考えを知る」には、現在の私の占術の中では西洋占星術がオススメです。

それぞれのホロスコープ(生まれた時の天空の星座や惑星の配置)から、性格・人生・現在の運勢を割り出します。
また、相性では相手の方のホロスコープも読ませて頂くのと同時に、コンポジットチャートからお二人の相性を読んでいきます。
(コンポジットチャート:お二人の出生図のチャートを合成して、お二人の天体の中間地点を出して占う方法です)

「自分を知る」「相手を知る」そしてそこから「気づく」だけで、滞っていた人生の流れが良くなったり、運気が好転することもあります。

あなたがよりよい望む人生を歩むために、ぜひ占いを活用してみてください。
大阪難波にある占いサロン「ブライトリガー」でお待ちしております。



大阪・難波(なんば) 占い
占い師・虎白さくら


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